□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年12月14日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 中国が米国産大豆調達を再開、中国の通商合意を急ぐ姿勢は一段と鮮明に =================================== <中国が米国産大豆の調達再開> 米農務省(USDA)は12月13日、2018/19年度に中国向けに113万トンの大豆輸出成約を報告した。米中貿易戦争が勃発して以降、中国は米国産穀物に報復関税を賦課していることに加えて、貿易戦争の「武器」としての政策的文脈からも米国産穀物の調達を抑制してきた。 しかし、12月1日の米中首脳会談において米国産穀物の調達再開方針を示し、そこでの合意に沿う形で会談から12日後に早くも米国産大豆の調達に動いた格好になる。パーデュー米農務長官は3日の段階で、中国が年明け後にも米国産大豆の調達を再開するとの見通しを示していた。また、トランプ米大統領は11日のReuters通信のインタビューで中国が「膨大な量(tremendous amount)」の米国産大豆を購入しているとの認識を示していたが、漸く公式にも確認された格好になる。… … …(記事全文3,867文字)
