□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年09月25日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FOMCは中立金利の修正議論に踏み込むのか、金相場の底入れ先送りのリスク =================================== <米金融政策の中心テーマになった中立金利> 9月25~26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。良好な雇用とインフレ環境を背景に今会合では今年3回目となる0.25%の追加利上げが確実視されており、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標は1.75~2.00%から2.00~2.25%まで引き上げられる見通しになっている。6月時点で米金融当局者の想定する中立金利は2.9%(レンジは2.3~3.5%)となっていたが、いよいよこの中立金利下限に限りなく接近することになる。 中立金利は、政策金利が景気に対して引き締め的でも緩和的でもない水準であり、米金融政策政策正常化の終着点、引締めサイクルの出発点と評価することもできる。理論上は、この中立金利を上回ると経済成長に対してブレーキが掛かることになり、米連邦準備制度理事会(FRB)内でも「いつまで利上げを継続すべきか」という利上げサイクルの出口戦略を巡る議論も活発化し始めている。… … …(記事全文3,670文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)