□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年09月18日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== プラチナ相場800ドル割れのショックを緩和する南アランド安 =================================== <金とプラチナ相場の連動続く> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=800ドル水準での低迷状態が続いている。今年は1月25日の1,033.30ドルがピークであり、年末に向けて1,000ドル台を回復するようなシナリオを描くのは難しくなっている。プラチナ相場低迷の背景については様々な要因が指摘されているが、価格トレンドとしては概ね金相場と連動した状態にある。金・プラチナ価格のスプレッドをみても、3月下旬以降は金相場がプラチナ相場に対して概ね400ドル前後の上鞘状態にあり、特別にプラチナ相場が強い訳でも弱い訳でもない、ある意味で適温状態の相場環境が維持されている。 こうしたプラチナ相場安の最も底流にあるのはドル高圧力であり、プラチナ相場の底入れとは、換言すればドル相場のピークアウトとも言える。これは金相場についても同じであり、ドル高の勢いがどこで終わるのかが貴金属市場における最大の関心事になっている。… … …(記事全文4,152文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)