□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年09月14日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== IEA8月月報で示された危機感、原油需給はタイト化に向かうか否かの正念場 =================================== <米原油在庫からみたWTI原油の価格感> 米エネルギー情報局(EIA)発表の米原油在庫(9月7日時点)は前週比530万バレル減の3億9,619万バレルとなった。これで4週連続の減少であり、4億バレルの大台をついに割り込んだ形になる。4億バレル台割れに直接的な意味はなく、メディアでも「米原油在庫が4億バレル台を割り込んだ」ことが大きなニュースになっている訳ではないが、在庫調整が進んでいることを象徴する動きの一つと評価できよう。 WTI原油価格は米原油在庫と極めて強い逆相関関係を有しているが、2013年だと週次データで3億4,831万バレルが平均だったのが、昨年3月31日の週には5億3,545万バレルを記録し、需給緩和圧力が在庫の急増という形で明確にできる状況になっていた。しかし、その後は着実に在庫調整が進んでおり、昨年7月7日の週に5億バレル台割れ、同12月1日の週に4億5,000万バレル割れを達成し、そこから約9カ月をかけて4億バレル台割れを達成したのが今週発表された最新統計になる。… … …(記事全文3,905文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)