□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年09月12日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 天然ゴム市場に広がったデマの後処理でタイ政府が犯した「ミス」 =================================== <ゴム相場は4カ月連続で安値更新> 東京商品取引所(TOCOM)天然ゴム先物相場は、9月11日の取引で1㎏=164.20円を記録し、年初来安値を更新した。8月16日の164.60円をボトムに同22日の180.80円までの切り返しが観測されていたが、結果的にはダウントレンドにおける一時的な調整高に過ぎなかったことが確認されている。6月下旬以降は170円の節目絡みの展開が続いており、必ずしも明確なトレンドが形成されている訳ではない。ただ、これで6月以降は4カ月連続で年初来安値を更新しており、ゴム相場のトレンドとしては下向きとの評価が妥当だろう。 産地相場は明確なダウントレンドを形成している。タイ中央ゴム市場の場合だと、USSは8月22日の1㎏=43.67バーツをピークに9月12日時点では41.46バーツまで下落している。上海ゴム相場主導で42バーツ台から一時的に上振れしたが、結果的には高値を維持するエネルギーがなく、年初来安値を更新している。RSSも8月22日の45.67バーツをピークに9月11日時点では42.49バーツまで値下がりしている。産地相場が明確なダウントレンドを形成する中、東京や上海といった消費地相場のみが大きく上昇するのは現実的ではない。… … …(記事全文3,798文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)