□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年08月31日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 低迷続くプラチナ相場、リストラが進み労使リスク高まれども動かず =================================== <プラチナ相場の低迷、パラジウム相場の反発> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=800ドル前後の値位置での取引になっている。8月16日の755.70ドルで一旦は底入れしたものの、8月下旬のリスクオン環境でも800ドル台確立に失敗し、直近高値は28日の810.00ドルに留まっている。投機売りには一服感があるものの、高値では早めに利食い売りを進める動きが強く、買いを入れる動きはみられても、専ら自立反発狙いの動きに留まっていることが窺える。 これとは対照的な値動きになっているのがパラジウム相場であり、プラチナ相場と同じく8月16日に815.20ドルで底入れしたが、その後はほぼ一直線の戻り歩調を形成しており、30日高値は970.00ドルに達している。これは6月20日以来の高値水準であり、年初の1,058.20ドルなどと比較すると決して高値を形成している訳ではないが、一定の底固さを示すことには成功した形になっている。… … …(記事全文4,143文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)