□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年04月19日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 方向性が定まらない天然ゴム相場、リスクオンの流れに乗れるか否かの分岐点 =================================== <リスクオンの地合が下値サポート> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場であるが、安値圏で方向性を打ち出せない展開が続いている。3月上旬の1㎏=190円台前半での取引に対して、米中貿易戦争に対する懸念が広がった3月下旬には一時173.30円まで急落したが、4月は180円台をコアに方向性を欠いている。リスクオフ圧力にブレーキが掛かっていることが下値をサポートする一方、改めて買い上がるテーマを設定できていない極めて中途半端な相場環境になっている。 上海期貨交易所の天然ゴム先物相場をみても、3月上旬の1㎏=1万3,000元水準に対して、米中貿易戦争のリスクが高まる中で一時は1万0,830元まで急落した。しかし、その後は1万1,000元台で不安定な値動きを繰り返しており、こちらも下げ一服となったものの上昇トレンドを形成することができない展開になっている。「底固い」とも「上値が重い」とも言える状況であり、決定打を欠いている。… … …(記事全文3,945文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)