□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年03月26日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米中貿易戦争で金相場は堅調も、まだ安全資産への投資ニーズは本格化せず =================================== <保護主義政策から米中貿易戦争へ> 3月20~21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)はほぼ無風と言える状態で通過したが、それと入れ替わる形で米中貿易戦争のリスクがクローズアップされる中、グローバルマーケットは大きな混乱状況に陥っている。 FOMCでは特に年内の利上げペースの加速は示唆されず、米長期金利の急伸に伴う株価急落シナリオは解消方向に向かっていた。当面は緩やかな金利軌道がメインシナリオになる中、米金融政策要因でリスクマーケットが大きな混乱状況に陥るリスクは後退していた。しかし、そのFOMCの政策発表翌日となる22日、トランプ米大統領は中国が米国の知的財産権を侵害しているとして、年間最大600億ドル規模の中国製品に追加関税を課す制裁措置を決定しており、リスクマーケットは先行き不透明感に包まれた状態になっている。… … …(記事全文4,332文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)