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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

米国の保護主義政策のダメージを受けるプラチナ相場、30~50ドルを喪失か?

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年03月27日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  米国の保護主義政策のダメージを受けるプラチナ相場、30~50ドルを喪失か? =================================== <銅相場に連れ安、金相場に逆行安> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=950ドル水準で揉み合う展開が続いている。年初からは1月25日の1,033.30ドルまで、ドル安を背景に急伸地合を形成していた。プラチナの「安全資産」としての側面が注目された結果であり、COMEX金先物相場とほぼ同じと結論付けることも可能な値動きが観測されていた。しかし、2月以降は不安定なリスク投資環境に上値を圧迫され、3月に入ってからは950ドル水準で辛うじて下げ止まる値動きに留まっている。同じ時間帯の非鉄金属相場が大きく下落しており、例えば銅相場は約3ヵ月半ぶりの安値を更新している。こうした中「工業用金属」としての側面が注目され、上値が圧迫されていると言えよう。すなわち、「安全資産」として買われた後、「工業用金属」として売られているのが、年初から現在にかけてのプラチナ相場環境になる。 これと同様の相場展開は、NYMEXパラジウム先物相場でも観測されている。昨年は年間を通じて需給ひっ迫感を背景とした急伸地合を形成し、年初の679.80ドルが年末には1,061.00ドルに達していた。今年も年初はこうした急伸地合が維持され、1月16日の高値は1,133.00ドルに達していた。しかし、足元では960~990ドル水準まで値位置を切り下げており、プラチナ相場と同様に「工業用金属」市場全体の地合悪化を強く反映する値動きになっている。
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