□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年12月20日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。穀物相場の解説です。USDA12月需給報告の内容などを中心に穀物相場低迷のロジック、反転シナリオの検証などを行います。 =================================== 低迷するシカゴ穀物相場、2017/18年度需給要因での反発は絶望的 =================================== <トウモロコシと小麦相場は上昇シナリオ乏しい> シカゴ穀物相場が低迷している。米国産のトウモロコシと大豆に関しては、11月中旬から下旬にかけて収穫作業を終えているが、その後も特に目立ったリバウンドはみられず、戻り売り優勢の地合が維持されている。 CBOTトウモロコシ先物相場(3月限)の場合だと、12月15日に付けた安値は1Bu=346.50セントになるが、これは一代安値を更新していることを意味する。今秋は355~370セント水準での取引が続き、収穫期を終える11月16日に348.75セントまで下落していたが、その後は12月4日の360.50セントまでのリバウンドを経て、改めて下値を切り下げる展開になっている。… … …(記事全文5,676文字)