□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月08日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の短観です。最近の相場ロジック、論点、産地供給環境、今後の相場見通しなどを解説します。 =================================== 乱高下を繰り返す上海ゴム相場の論理、需給分析は通用しない時間帯が続く =================================== <上海ゴムが主導権を握った状態が続く> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、7月26日の1㎏=218.70円をピークに8月2日の200.30円まで急落した後、足元では210円水準まで切り返す展開になっている。 7月28日に上海ゴム相場が突然の急落地合を形成したことで、東京ゴム相場もつれ安した。為替相場が円高傾向を強めていたこともあり、200円の節目割れ目前に迫った。しかし、上海ゴム相場の本格的な値崩れが回避されたことでその後は安値是正の動きが強まり、本格的なダウントレンド入りは回避されている。ただ、直近高値218.70円(7月26日)を上抜くまでの勢いはなく、現状では明確なトレンドを形成できているとは言い難い状況にある。… … …(記事全文4,390文字)