□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年07月19日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。ゴム相場の短観です。ここにきて上海主導で国際ゴム相場は強含んでいますが、最近の相場環境を読み解きます。 =================================== 堅調な上海ゴム相場を読み解く、需給見通しの変化と投機活動の活発化 =================================== <手掛かり難の中、戻りを試す展開に> 東京商品取引所(TOCOM)天然ゴム先物相場は、1㎏=210円水準まで値上がりする展開になっている。6月30日に1㎏=206.90円まで上昇した後、7月6日には193.50円まで軟化したが、その後は再び200円台を回復するなど、方向性が定まらない展開が続いていた。しかし、7月19日の取引で突然に買い圧力が強まり、20日の時間外取引で5月31日以来となる210円台に乗せている。引き続き出来高は低迷しており、何を売買テーマに設定するのか分かりづらく、気迷いムードが強い状態にある。ただ、上海ゴム相場がじり高傾向にある中、円高環境ながらも戻りを試す動きが若干ながら優勢になっている。 上海期貨交易所の天然ゴム先物相場は、一定の底固さが確認されている。6月29日の1トン=1万3,680元をピークに7月10日の1万2,520元まで軟化したが、足元では1万3,000元台中盤から後半までコアレンジを切り上げている。7月19日の取引では1万4,000元台で戻り売り圧力にも晒されているが、こちらは5月24日以来の高値を更新している。7月4日の取引では特に明確な理由もなく急落していたが、その後はじり高傾向が維持されており、6月の戻り高値を上回ることに成功している。… … …(記事全文3,983文字)