□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年06月08日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。米国の原油在庫環境を中心に、原油相場のレビューを行います。サウジとカタールの断交問題の続報などについても、あわせて紹介します。 =================================== 米原油在庫が9週間ぶりに増加、予想外の結果になった背景を読む =================================== <米原油在庫がネガティブ・サプライズとなった背景> 6月7日のNYMEX原油先物相場は前日比2.47ドル(5.1%安)安の1バレル=45.72ドルと急落した。 これは3月8日の2.86ドル安に次ぐ、今年2番目に大きな下落幅になる。2ドルを超える下げ幅は今年に入ってから5回目であり、昨年1年間の4回を6月上旬時点で早くも上回っている。 直接的なきっかけになったのは、米エネルギー情報局(EIA)発表の原油在庫が前週比で予想外の増加になったことだった。ドライブシーズン入りで製油所向け原油需要が大きく膨らむ中、マーケットでは米原油在庫は9週連続の減少がほぼ確実視されており、焦点は「原油在庫の減少(=ポジティブ材料)」と「ガソリン在庫の増加(=ネガティブ材料)」が同時に報告された際に、マーケットがどちらに注目するのかになっていた。Reutersが集計した市場コンセンサスでは、原油在庫が350万バレル減、ガソリン在庫が60万バレル増、石油精製品在庫が30万バレル増となっており、原油在庫の減少を重視して安値是正を進めるのか、それともガソリン在庫の増加を重視して一段安を試すのか、二つのシナリオが想定されていた。… … …(記事全文4,651文字)
