□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年05月31日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。OPEC総会後、早くもサウジとロシアの協議が行われています。何か具体的に新たな行動が検討されている訳ではありませんが、二国間関係の変化を原油市場の視点から検証します。 =================================== 原油安がもたらしたサウジとロシアの接近、政策調整での挑戦続く =================================== <サウジとロシアの接近続く> サウジアラビアとロシアの距離が急速に狭まっている。5月30日にはサウジアラビアのサルマン副皇太子とロシアのプーチン大統領が会談を行い、原油市場での強力関係強化で合意したと発表したとの発表が行われた。両者の会談は過去1年で2回目であり、かつてはシリアやイラン問題を巡って犬猿の仲だった二大産油国の関係が急速に改善していることが再確認できる。 2011年のシリア内戦以降、イラン及びシリアと対立関係にあるサウジは、米軍によるシリアに対する軍事介入を支持し、アサド政権を支えるロシアに対しては厳しい批判を行っていた。その影響は石油市場にも及び、かつてはサウジアラビアがロシアに供給管理での協調を呼び掛けても、ロシアは一切の協力を拒否し、原油相場の急落を静観するだけだった。サウジアラビアが政策調整の条件としてロシアとの協調を前提条件とする一方で、ロシアがOPECとの協調を拒否し続けたことが、原油需給リバランスを「政策」ではなく「価格」で行わざるを得ない状況を作り出したのである。… … …(記事全文4,190文字)
