□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年05月30日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。GFMSの「World Silver Survey 2017」から、同社の銀需給分析、価格予想のポイントを紹介します。 =================================== GFMSの銀需給・価格分析を読み解く、鍵を握るのはセンチメント? =================================== <転換期を迎えた銀相場> 貴金属調査会社GFMSは5月11日、「World Silver Survey 2017」を公表した。同レポートでは、2016年の銀価格について「転換点(turning point)」を迎えたとして、年間平均価格が前年比9.3%上昇の1オンス=17.14ドルとなり、2011年以来で初めて前年比プラスになったことを報告している。11年の平均価格は35.12ドルだったが、15年には15.68ドルと4年をかけて半分以下の値位置まで急落していた。しかし、16年は僅かながら前年比プラスに転換した訳だ。 その背景についてGFMSは、「過去3年で最大となる1億4,750万オンスの供給不足に支援された」と解説している。特に地政学的な不確実性(geopolitical uncertainty)を背景に上場投資信託関連商品(ETPs)の投資人気が高まったことが需給を引き締め、銀価格を刺激したとのロジックが採用されている。すなわち、地政学的環境の不安定化が上場投資信託(ETF)の投資需要拡大を促し、その結果として銀需給が引き締まったことが価格上昇を促したとの見方である。投資需要主導の価格上昇圧力と言えよう。… … …(記事全文4,405文字)
