□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年04月27(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は世界銀行の四半期報告から、貴金属分析を中心に紹介します。今回は金価格見通しが大きく修正されていますが、その背景にどのような考え方があるのかを解説します。 =================================== 世界銀行とゴールドマン・サックスの貴金属見通しを読み解く =================================== <世界銀行は銀相場強気に転換> World Bank(世界銀行)は4月26日、最新の「COMMODITY MARKETS OUTLOOK(コモディティ市場展望)」を公表した。同レポートは四半期ごとに発表されるものだが、今報告で目立ったのは金価格の予想引き上げだった。ドル建て金相場は、2016年の平均価格が1オンス=1,249ドルだったのに対して、1月時点では2017年が1,150ドル(前年比99ドル安)、18年が1,138ドル(同12ドル安)と予想されていた。しかし、今報告では17年が1,225ドル(同24ドル安)、18年が1,206ドル(同19ドル安)と大幅な修正が行われている。17年に関しては75ドル、18年に関しては68ドルの上方修正であり、1~3月期の金価格動向がWorld Bankにとっては想定を大幅に上回るパフォーマンスだったことが明確に確認できる状況になっている。 金価格のトレンドとしては、ダウントレンドが想定されているとの基調部分には変化が生じていない。ただ、1~3月期の金価格が平均で1,219ドルだったため、これは4~12月期として平均で1,227ドルの価格水準を想定していることを意味する。4月26日のLondon Fixが1,261.85ドルだったために現行価格との比較では若干の下振れリスクを想定している計算になるが、従来の年間で100ドル幅の急落になるといった弱気見通しは明確に撤回されている。… … …(記事全文4,528文字)
