□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月28日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 25日の金相場に続き、今回は2015年の原油価格トレンドをざっくりと振り返ってみます。一言でまとめると、「期待」と「失望」の繰り返しだったと評価していますが、今年の原油相場がどのようなロジックに支配されていたのかを把握することは、来年の原油価格動向を考えるに際しても有用でしょう。 =================================== 2015年の回顧録(原油相場) ~生産調整への期待と失望の繰り返し~ =================================== <OPECの市況対策が破たんした2014年の流れ> 2014年のNYMEX原油先物相場は前年末の1バレル=98.42ドルから53.27ドルまで前年比で45.15ドル(45.9%)もの急落相場を形成したが、15年もクリスマス前の時点で53.27ドルから38.10ドルまで15.17ドル(28.5%)の下落幅・率を記録しており、2年連続の大幅安がほぼ決定的な状況になっている。2年間の累計下落幅は60.32ドル、下落率は61.3%に達しており、まさに原油相場の崩壊が現在進行中で展開されていることが確認できる状況にある。… … …(記事全文4,907文字)
