□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年09月03日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の値下がり傾向が続いています。世界同時株安の一服で急落傾向には一定の歯止めが掛かっていますが、自律反発消化後は再び下値を切り下げかねない状況です。まだリーマン・ショック後の安値までは大きな距離を残していますが、天然ゴム相場を取り巻く最新環境を解説します。 =================================== 需給理論からは下げ過ぎ警戒も、中国経済への不信が上回る天然ゴム相場 =================================== <在庫率見通しからは下げ過ぎ感も強いが・・・> 自動車タイヤなどに使用される天然ゴム価格の低迷が続いている。東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、6月2日の1kg=247.90円をピークに、170円水準まで値位置を切り下げている。直近安値は8月25日の165.10円であり、約3ヶ月間で高値から三分の二の値位置まで急落した計算になる。これは2009年7月以来の安値であり、リーマン・ショック後の最安値(99.80円、08年12月)はなお大きく上回っているものの、どこまで値下がりすれば下げ止まるのか、下値目処の設定が困難な状況が続いている。… … …(記事全文5,032文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)