□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年08月27日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場はなお値下がり傾向を維持していますが、こうした中で原油先物価格の鞘に注目する向きが増えています。先物価格は受け渡し期間によって1ヶ月後や1年後、2年後といった様々なタイムスパンの価格形成が行われていますが、この価格バランス(=鞘)が大きな変化を見せています。この鞘を巡る議論は今年初めにも話題になりましたが、再びマーケットで気にする人が増えているため、現状と今後の価格動向を考えるポイントについて検証します。また、需給とは違った視点から、原油価格の反発シナリオについても、その内容を確認しておきます。 =================================== 先物カーブから見た原油価格の現状と展望、鞘バランスの意味する世界 =================================== <40ドル割れ定着を打診する> 国際金融市場の動揺が続く中、NYMEX原油先物相場は1バレル=40ドル割れ定着を打診する展開になっている。世界の原油生産コストから40ドル割れはないとの見方も根強かったが、中国リスクの膨張という突発的なネガティブ材料があったにせよ、終値ベースでも既に3営業日連続で30ドル台での取引になっている。… … …(記事全文4,797文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)