□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年08月26日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。久しぶりに穀物相場を取り上げます。米穀倉地帯では受粉期が終わり、いよいよ結実から成熟、そして収穫期に向かうことになります。こうした中、民間調査会社のクロップ・ツアーも実施されましたが、どのような結果が出てきたのかを解説します。また、最近の大豆相場は中国リスクに敏感に反応していますが、中国景気と大豆相場との関係性についても、過去のデータ等をみながら検証します。 =================================== 一代安値更新が続くシカゴ大豆相場、中国の景気減速リスクに怯える理由 =================================== <中国リスクの指標としての大豆価格> 国際金融市場が大きな混乱を見せる中、シカゴ穀物市場では大豆相場が急落している。CBOT大豆先物相場は、新穀12月限で8月上旬の1Bu=900~1,000セントのレンジに対して、足元では850~900セントまで値位置を切り下げ、一代安値を更新している。6月の豪雨・洪水被害が発生される前の価格水準が900~925セント水準であったことと比較しても、現在の大豆相場が安値を形成しているのは明らかである。背景にあるのは、株価や工業用素材価格の急落と同様に中国要因である。… … …(記事全文4,575文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)