□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年04月23日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。4月の原油相場は前月比で上昇に転じる可能性が高い情勢ですが、原油価格分析の専門家の間では、なお原油価格に対して弱気見通しも根強い状況にあります。原油価格は短期スパンで強気の相場展開を見せていますが、商品アナリストなどの専門家はどのようなロジックで原油高に慎重姿勢を維持しているのか、実際の強気の相場展開との間にあるギャップを読み解きます。 =================================== 「原油価格に弱気な商品アナリスト」と「強気の相場展開」とのギャップ =================================== <金融機関が弱気見通しを維持する中での原油高> NYMEX原油先物相場は、3月17日の1バレル=42.63ドルをボトムに、4月20日には58.63ドルまでの切り返しをみせ、昨年12月18日以来の高値を更新した。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、大口投機筋(Non-Commercials)の買いポジションは直近の4月14日時点で52万7,985枚に達しているが、これは昨年7月1日以来の最高水準である。昨年11月25日の40万0,061枚をボトムに、大口投機筋は着実に買いポジションを膨らませており、それが原油相場の安値是正の動きに直結しているのは明らかである。 しかし、需給分析を行っている専門家からは、こうした原油価格上昇の動きに強い違和感が示されている。代表的なのものが、国際エネルギー機関(IEA)が4月15日に発表した最新の月報(Oil Market Report)になるだろう。そこでは、原油相場急落を受けての原油需要・供給のリバランス(rebalance=バランスを取り戻す動き)は始まったばかりであり、見通しはなお「暗くなっている(murkier)」との慎重姿勢が示されている。… … …(記事全文4,835文字)
