□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年04月13日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。GSMSから「GFMS Gold Survey 2015」が公表されました。全部でA4版116項にも達する長文のレポートですが、本稿ではそのポイントを中心に紹介・解説します。GFMSは民間の一調査会社に過ぎませんが、このGFMSがどのような需給動向、価格見通しを有しているのかは、市場のマインドに与えるインパクトも大きいため、同レポートの何処に注目すれば良いのかを中心に解説します。 =================================== 「GFMS Gold Survey 2015」解説、GFMSは金価格をどう見ているのか =================================== <2015年は金増産にブレーキか?> Thomson Reuters傘下の貴金属調査会社GFMSは4月9日、「GFMS Gold Survey 2015」を公表した。ドル建て金価格は2013年前半の急落相場から依然として立ち直れない状況が続いているが、こうした中でGFMSが現在と今後の金相場をどのように考えているのかを示す重要なレポートになる。同レポートは、金市場の投資家マインドに与える影響も大きいため、本稿ではそのポイントを紹介・解説したい。 まずは現在の金相場環境であるが、2013年の大荒れ(turbulent)を経て、2014年の金市場は需要と供給の多くの分野で低価格への調整が進み、安定を取り戻しつつあると総括されている。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和プログラム終了、利上げの可能性とドル高が、引き続き金相場の上値を圧迫しているとの分析である。特にドル建ての金相場に関しては、金融システムの不安定化といったリスクイベントが発生していないことに加えて、低インフレ・プレッシャーが続く中、資産クラスとして投資家にアピールできることが乏しいとされている。もっとも米国以外に目を向けると、欧州が量的緩和に踏み切り、新興国や資源国の経済成長鈍化といった動きが対ドルで多くの国・地域の通貨を押し下げているため、米国とは状況が異なる(different story)ことに注意が喚起されている。… … …(記事全文5,950文字)
