□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年04月10日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。USDA4月需給報告の内容を中心に、最新のシカゴ穀物相場環境を解説します。3月31日に四半期在庫と作付意向面積の発表が終わったばかりですが、4月の需給報告も発表されました。5月からは新穀の需給報告も始まって盛り上がる見通しですが、今回は旧穀需給が主役となる最後の需給報告になります。USDAが現状でどのような需給環境をみているのかを検証します。 =================================== 2014/15年度が主役となる最後の需給報告、天候相場直前の穀物需給環境 =================================== <USDAはコーン在庫見通しの下方修正を渋る> 米農務省(USDA)は4月9日、最新の需給報告(WASDE)を公表した。5月報告からは新穀(2015/16年度)需給見通しの数値発表が開始されるため、今報告は旧穀(14/15年度)需給見通しが主役となる最後の需給報告とも言える。ただ、当然にこの時期に供給項目を大きく修正する必要性は乏しく、3月31日に発表された四半期在庫(3月1日時点)などを基礎データに、需要見通しをどのように修正していくのかが焦点になる。 まずはトウモロコシであるが、14/15年度の米国産トウモロコシの期末在庫見通しは、前月の17.77億Bu(在庫率は13.0%)から18.27億Bu(同13.4%)まで0.50億Bu上方修正された。トウモロコシの期末在庫見通しは、前月の3月報告まで5ヶ月連続で下方修正されていたが、6ヶ月ぶりに上方修正を迫られている。 ただ、今報告で期末在庫見通しが上方修正されるのは、四半期在庫が発表された7営業日前の時点で確定されていた。3月1日時点の四半期在庫は77.45億Buと報告されていたが、市場予測(76.28億Bu)との間には1.17億Buものギャップが生じており、今報告ではこのギャップを埋める作業が要求されていためだ。四半期在庫が市場予測を上回ったということは、マーケットの想定していた程に米国内需要環境が良好ではなかったことを意味し、1.17億Buのギャップ全てを一気に織り込む必要はないにしても、今報告では需要見通しを引き下げることで、四半期在庫と市場コンセンサスとのギャップを埋める必要性があったためだ。… … …(記事全文5,316文字)
