□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年04月09日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。FOMC議事録が公開されましたので、主に金市場の視点から今回の議事録の内容を読み解きます。最近の当局者の発言などもあわせて考えることで、米金融政策環境に対する理解を深めたいと思います。現在の米金融政策は、理解が進む程に先行きが見通しづらくなる難しい状況ですが、将来の議論の芽も幾つか浮上しています。 =================================== 拙速と巧遅のどちらを目指すのか、割れるFOMCでの金融正常化議論 =================================== <FRBは、拙速ではなく巧遅を目指す?> 4月3日に発表された3月分の米雇用統計は市場予測を大きく下回る結果に終わったが、その後のグローバル・マーケットをみてみると、特に大きな混乱もなく、このイベントを消化した感が強くなっている。ダウ工業平均株価は1万7,500~1万8,000ドル、S&P500種は2,050~2,100ポイント水準での高値ボックス圏内での値動きに留まっており、寧ろネガティブな結果に終わった雇用統計を、ポジティブ材料として消化する動きさえ見受けられる。 3月雇用統計については様々な解釈が可能だが、寒波やドル高、原油相場急落などを受けて、米成長ペースが若干の減速を迫られている可能性が浮上していることは間違いない。例えば、ISM製造業指数も昨年10月の57.9をピークに直近の3月51.5まで5ヶ月連続の低下中であり、2013年5月以来の低水準を記録している。活動の拡大・縮小の分岐点とされる50ポイントは安定的に上回った状態が続いているが、それでも従来程には米経済成長に強い自信が持てない状況になっていることは間違いない。… … …(記事全文4,744文字)
