□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年03月23日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は原油相場における二つのトピックを解説します。一つ目が、ここ数ヶ月の原油市場に生じた内部要因面での変化です。原油先物市場では取組高の急増が報告されていますが、原油市場における投機マネーの動きにどのような変化が生じているのかを解説します。二つ目が、米国の原油在庫保管能力についての補足解説です。この問題は先週のレポートでも取り上げましたが、原油市場がメインの売買テーマに設定した感が強くなっているため、補充解説を行います。 =================================== 原油市場に個人投資家の参入開始? / 米国の原油在庫保管能力を検証する =================================== <原油ETFが変えた原油投資環境> 外国為替市場では、外国為替証拠金取引(FX取引)の誕生・発展が為替レート決定の論理を大きく変化させたと言われている。日本の主婦やサラリーマンがFX投資家として外国為替市場における投機取引に参入したことで、従来とは違った論理に基づく相場変動が見られるようになったためだ。例えば、昼休みの休憩時間にPCやモバイル端末でFX取引を行う日本人が増えた結果、その時間帯には日本人が好むドル買い・円売りが膨らみ、当初はプロとレーダーでさえも何が起きているのか理解できない状況に陥った。 海外でも「ミセスワタナベ(Mrs. Watanabe)」や「キモノトレーダー(Kimono Trader)」と日本の(主に女性)個人投資家が大きく取り上げられたように、個人の集合体であるFX投資家は機関投資家でさえも無視できない影響力を獲得したのである。2008年のリーマン・ショック後や2011年3月のミセスワタナベ狩りとも言われた急激な相場変動を受けて、かつて程には個人投資家の影響力は大きくなくなっている。日本の金融政策環境が激変した影響もあるだろう。ただ、それでも小口資金の集まったFX投資家がどのような動きを見せるのかは重要な関心事になっている。… … …(記事全文4,629文字)
