□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年03月20日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場は完全な膠着相場と化した感が強くなっていますが、最近の需給関連の動向をレビューします。今回は上海の株価とゴム相場の比較、最新の現物市場動向などを中心に検証します。 =================================== 上海株価はリーマン・ショック後の高値更新も、上海ゴム相場は低迷続く =================================== <上海市場では株高・商品安が同時進行中> 東京天然ゴム先物相場は、完全な膠着相場と化している。中国経済の減速懸念が上値を強力に圧迫するも、減産期入りで供給量が抑制され始める中、現行価格から一段と売り込むような動きまでは見られない。仕掛け的な売買が散発的に行われているが、相場が明確なトレンドを形成するには至らない中、僅かな含み益・含み損の確定ができずに身動きが取れない状況に陥っている。3月2日の1kg=226.70円をピークに同11日には203.50円まで急反落するも、その後は210円水準で膠着化しており、薄商いの中で取組高だけがじりじりと増えていく不気味な相場環境になっている。 上海株式相場は3月入りしてから上昇ペースを加速させており、2008年以来の高値を更新している。総じて良好な企業業績環境を背景に、大規模な投機マネーが中国市場に流入しており、循環物色的な値動きが報告されている。一部の小型株ではバブルとの指摘さえも聞かれ始める状況になっている。しかし、上海ゴム先物相場は2月27日の1トン=1万3,635元をピークに今週は1万2,400~1万2,600元水準まで値位置を切り下げるなど、戻り売り優勢の地合が続いている。投機ファンドが大規模な売りを仕掛けているとの報告も聞かれ、上海株価高騰の恩恵を受けることができず、寧ろ景気減速懸念の織り込みが優勢になっている。… … …(記事全文4,105文字)
