□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年03月16日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。WTI原油相場は1バレル=50ドルの節目を挟んだボックスから下放れし始めていますが、IEAからは3月月報において、こうした相場展開を正当化するような内容の報告が行われました。IEAの原油需給・価格に対する見方は1月や2月と比較すると微調整されていますが、最新報告の内容から重要と思われるポイント取り上げて解説します。 =================================== IEAは3ヵ月連続で需要見通し上方修正も、需給均衡化には慎重ムード =================================== <IEAは3ヶ月連続で需要見通しを引き上げ> 国際エネルギー機関(IEA)は3月13日、最新の月報(Oil Market Report)を発表した。当報告では2015年の世界石油需要見通しについて、前月から日量7.5万バレル上方修正されて9,350万バレルとされている。これでIEAが世界石油需要見通しを上方修正するのは3ヶ月連続のことであり、急激な需要環境の悪化が供給過剰幅を拡大する流れには一定の終止符が打たれ始めていることが確認できる。 これに先立つ2月26日、IEAのチーフエコノミスト、ファティ・ピロル氏が「低価格の結果、需要には上向きの圧力が掛かるだろう」との見通しを示していたこともあり、今報告でIEAが需要見通しを上方修正したことはサプライズとまでは言えない。寧ろ、想定通りの結果というのが、多くの市場関係者にとって正直な感想だろう。… … …(記事全文4,633文字)
