□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年03月12日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 WPICから最新の四半期報告が発表されました。これによって2014年需給データが確定し、新たに15年の需給見通しの公表も始まっています。主要な需給項目の数値、その数値が持つ意味などを網羅的に検証します。統計の解説になるので細かい数値の議論になりますが、大枠だけでも把握してもらうとプラチナ相場に対する理解が深まります。 =================================== 鉱山業界団体WPICがみている2015年のプラチナ需給見通しを検証する =================================== <鉱山在庫放出は終わり、通常の供給体制へ> プラチナ鉱山業界団体World Platinum Investment Council(WPIC)は3月11日、最新の四半期報告(Platinum Quarterly)を発表した。WPICはプラチナ市場の透明性向上を通じて主に投資需要を喚起することを狙った組織だが、今回は昨年10~12月期の需給動向と2015年の需給見通しについて新たな報告が行われている。このレポートは昨年12月に続いて2回目の発行となるが、鉱山会社サイドが現在の需給環境と今後の需給見通しをどのように考えているのかを確認しておきたい。特に、GFMSやジョンソン・マッセイなどの報告では余り振れられていない地上在庫に関して踏み込んだ統計が見られるため、まだマーケットの注目度は高くないものの、得られることが多いレポートになっている。 2014鉱山供給は前年比-65.5万オンスの520.0万オンスと大きく落ち込み、南アフリカで1~6月期に発生した鉱山ストライキのインパクトの大きさが再確認できる。精錬高(refined production)に限定すると前年比-125.5万オンスの481.5万オンスまでの落ち込みになる。南アフリカの減産分をロシアやジンバブエ、北米などの他生産国・地域でカバーできなかった結果、大規模な減産圧力に晒されている。ただ、鉱山会社の在庫から38.5万オンスの供給が行われた結果、鉱山からの総供給量ベースだと前年比-65.5万オンスの520.0万オンスと、ストライキのショックをある程度まで緩和させることに成功している。… … …(記事全文5,428文字)
