□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年02月25日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。先週のFOMC議事録公開に続き、24日にはイエレンFRB議長の議会証言と、中銀関連イベントが続いています。金価格は1月下旬からダウントレンドを形成していますが、この流れをどのように考えれば良いのか、そして中銀イベントが金価格見通しにどのような修正を迫っているのかを検証します。 =================================== イエレンFRB議長の曖昧戦略、ボラティリティ増幅のリスクを先送りか =================================== <100ドル幅の急落も、割高感残る> COMEX金先物相場は、1月22日の1オンス=1,307.80ドルをピークに、足元では1,200ドルの節目割れを打診する展開になっている。ギリシャ債務問題の3月危機説の実現回避に目処が立つ状況となる中、安全資産としてのリスクプレミアムを吐き出す動きが、金価格の上値を圧迫している。1月5日以来の安値を更新しており、年初からの金相場急伸が「一時的な」要因に基づく動きであったことが再確認できるステージを迎えている。 ギリシャ債務問題に関しては、2月20日にユーログループがギリシャ向け支援延長で基本合意した。23日にギリシャ政府が提出する改革案を見極めてからとの条件付きだったが、ギリシャは急進左派連合(SYRIZA)の選挙公約だった貧困対策を本格化させる一方で、滞納税の徴収や脱税の取り締まり強化で「財政に悪影響を与えない」と明記したことで、ユーログループから正式な支援延長を引き出すことに成功している。あくまでも支援期間を4ヶ月延長するに過ぎないため、現在の延長線上であれば今度は6月に今回同様の危機を迎えることになる。ただ、少なくともギリシャとユーロ圏の双方がこの問題の収束に向けて努力する意向を示していることが、リスク資産にポジティブ、安全資産にネガティブな影響を及ぼしており、ドル高・商品安という金価格に対する逆風を遮っていた壁が一つ失われた格好になっている。… … …(記事全文5,026文字)
