□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年02月24日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。先週後半はUSDAの展望会議が開催されました。2日間にわたるイベントとあって多くの情報が提供されていますが、今回はUSDAが2015/16年度の穀物需給のベースラインをどのように考えているのかを紹介・解説します。生産期の気象環境次第で需給見通しは一変する可能性もありますが、現段階でどのような穀物相場の風景を見ておけば良いのかを把握しておくことは有用でしょう。 =================================== USDA展望会議で示された15/16年度の穀物需給・価格見通しを検証する =================================== <2015/16年度の天候相場を控えて> 米農務省(USDA)は2月19~20日にアウトルック・フォーラム(Outlook Forum、展望会議)を開催した。2015/16年度の穀物需給見通しに関しては既に11日の長期展望(Long-term Projections)でも公表が行われているが、展望会議ではより踏み込んだ議論が行われるため、事実上はここが15/16年度天候相場のスタートラインと位置づけても問題はない。 現実問題としては、米農家の作付け行動や生育環境には大きな不確実性が存在するため、今回USDAから提示された数値の信頼性は、必ずしも高いとは言えない。例えば昨年の展望会議で示された14/15年度の期末在庫見通しは、トウモロコシが21.11億Bu、小麦が5.87億Bu、大豆が2.85億Buとされていたが、直近のUSDA2月報告ではトウモロコシが18.27億Bu、小麦が6.92億Bu、大豆が3.85億Buとなっており、いずれも大きな違いが存在している。作付面積はまだ確定されていないことに加えて、今後の天候次第で生産高見通しは大きなブレを生じるため、農産物である穀物需給に関しては1年後の需給・価格予想は極めて大きな不確定要素を抱えているためだ。… … …(記事全文5,952文字)
