□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年02月10日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。安値低迷状態を強いられているプラチナ相場ですが、ここにきて南アフリカ情勢が緊迫化し始めています。毎年、この時期の恒例行事である電力供給問題が、今年は例年以上に厳しい状態を迎えています。過去のパターンだと「杞憂」に終わる傾向が強い問題ですが、最新状況を解説します。また、アムプラッツCEOがプラチナ価格について言及していますので、そのコメント内容についても評価します。 =================================== 南アフリカで計画停電がスタート、プラチナ鉱山会社の対応は? =================================== <金価格主導の相場展開が続いている> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=1,200~1,250ドルのレンジに回帰している。年初からの不安定な投資環境を背景に、1月は安全資産である金価格連動で地合を引き締め、同22日には一時1,290.30ドルまで上昇していた。これは、昨年10月9日以来の高値更新となる。しかし、その後は金相場の失速と連動する形でプラチナ相場も地合を悪化させ、結局は昨年11月から続く1,200~1,250ドルをコアとしたボックスに回帰している。1月のプラチナ相場高に関しては様々な分析が行われているが、結局は金価格の反発に刺激を受けただけの一時的な現象であった可能性が高くなっている。 ドル建て金価格とプラチナ価格の相関係数(-1~+1の間で量係数の相関度を示す)を計算しても、年初から2月9日まで26営業日で+0.83に達しており、1月程ではないにせよ、極めて強い相関関係が維持されている。金価格とプラチナ価格動向との間に大きな違いは確認できず、引き続き「プラチナ価格は金価格次第」という身も蓋もない前提で、相場見通しを構築せざるを得ない。もちろん、プラチナ需給に関しても興味深い動きはみられるが、現段階では金価格との連動性を断ち切り、プラチナ相場独自の論理で価格形成を進めるようなステージには到達していない。金・プラチナ価格の相関係数がせめて+0.50~+0.70程度に低下するまでは、プラチナ需給動向は「参考程度」との評価に留めておけば十分である。… … …(記事全文4,260文字)
