□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年01月28日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 比較的荒れた相場展開になっている天然ゴム相場ですが、明確なトレンドを打ち出せているとは言いがたい状況が続いています。生産国当局者からは強気の声も多く聞かれますが、現実には大きく上がる訳でも下がる訳でもない、中途半端な相場展開になっています。強気派も弱気派も決定打を欠いた状態になっていますが、最新の需給動向を報告します。 =================================== タイヤメーカーに追い風継続、タイの介入でも上がらない天然ゴム価格 =================================== <200円水準に感じられる居心地の良さ> 東京天然ゴム先物相場は、1kg=190~210円をコアとしたボックス圏内での取引が継続している。1月6日には一時215.50円まで値位置を切り上げていたが、リスクマーケット全体の地合悪化に加えて円高の逆風も強まる中、1月21日には190.90円まで急反落した。ただ、そこから更に本格的に値崩れを起こすには至らず、足元では200円の節目を挟んで膠着気味の相場展開になっている。 商品市況全体がダウントレンド傾向を強める中、天然ゴム相場のみを積極的に押し上げる決定打となるようなものは見当たらない。タイ南部では引き続き洪水被害が報告されており、タイ政府は今後10年で9,000億バーツ(約3兆2,600億円)の治水事業計画を決定したばかりである。未だ死者の報告が聞かれるような厳しい状況にあるが、少なくとも天然ゴム供給環境には大きなダメージが確認できないため、供給リスクのプレミアムを相場に加算することは難しい状況が続いている。… … …(記事全文4,621文字)
