□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年11月11日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。USDAが2ヶ月ぶりに発表した需給報告の解説です。シカゴ穀物相場はこの需給報告を受けて上昇しましたが、どのような需給動向が報告され、それが事前の市場予測とどの程度かい離したのかなどを解説します。9月以降の穀物相場はじり安傾向が続いていますが、こうした上値が重いものの値崩れもない展開になっている背景についても、今報告を手掛かりに検証します(4,836文字)。 =================================== 米国産穀物の豊作を受けて、どこまで需要が喚起されるかが試される時 =================================== 米農務省(USDA)は11月8日、最新の需給報告(WASDE)を発表した。10月は米政府機関閉鎖の影響で需給報告の発表が見送られていたため、実に2ヶ月ぶりのUSDA統計の発表になる。 前回9月の需給報告が発表されて以降、トウモロコシ・大豆相場はともに豊作見通しを背景に軟調地合を強いられてきた。9月需給報告が発表される直前までは旱魃被害の影響が強く警戒されていたが、その後は産地の土壌水分環境が急速に改善に向かったことで、イールド(単収)見通しの引き上げは必至との見方が広がった結果である。すなわち、9月報告時点の不作見通しが、その後2ヶ月の気象環境改善で豊作見通しに修整されたのが、過去2ヶ月半にわたる穀物相場のダウントレンドを決定付けたのである。 9月末に発表された四半期在庫(9月1日時点)でトウモロコシを中心に6~8月期の米国内需要低迷が確認されていたこともあり、「USDAは期末在庫の上方修正に踏み切る」との観測がマーケットでは広がっており、今回の統計はこうした観測を裏付ける内容になるか否かが注目されていた。… … …(記事全文6,159文字)
