□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年10月22日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。WTI原油先物相場が約3ヶ月半ぶりに100ドルの大台を割り込みました。何が原油相場を押し下げているのか、そして、これは一時的な調整安なのか、本格的なダウントレンドの開始を意味するのかを検証します。また、OPECのバドリ事務局長が現在、更には中長期の石油需給環境についてコメントしていますので、その内容と意義についても併せて解説します(3,233文字)。 =================================== WTI原油相場が100ドルの大台割れ、調整安かダウントレンドかを検証 =================================== 10月21日のWTI原油先物相場は前日比-1.59ドルの1バレル=99.22ドルと下落した。終値ベースで100ドルの節目を割り込んだのは7月2日以来のことであり、エジプトの内乱が原油市場において本格的な脅威として警戒される前の価格水準に近づいていることが確認できる。 今年は相次ぐ地政学的リスクに起因した供給懸念・トラブルを背景に原油価格は高騰し、8月28日には112.24ドルまで値位置を切り上げ、2011年5月以来の高値を更新していた。一時は150ドル突破の可能性さえも、大手金融機関から警告される事態になった。しかし、9月以降は約1ヶ月半にわたって戻り売り優勢の展開が続いており、年初来高値からの下落幅は最大で12.83ドル(11.4%)に達している。 依然として100ドル絡みの高値圏にあることに変化はないものの、地政学的リスク関連のイベントに一服感が強まる中、100ドルの大台を安定的に維持できる程のエネルギーは有していないということだろう。今年上期の85~100ドルからコアレンジが切り上がっていることは間違いないものの、現在の値位置は年初からの平均価格(98.50ドル、10月21日時点)を僅か0.72ドル上回っているに過ぎない。地政学的リスクを排除した需給均衡ラインを模索する動きが続く中、原油価格は急落こそ回避されているものの、じり安傾向が維持されている。… … …(記事全文4,333文字)
