□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年10月21日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金価格はボラタイルな展開が続いていますが、10月全体でみると1,300ドルの節目絡みの膠着相場となっているのが現実です。現在の金価格がどのような論理で動いており、各種指標は金価格の上昇と下落のどちらを支持しているのか、最近の米金融緩和長期化観測が金価格見通しに及ぼす影響などについて検証します。また、インドで金1,000トンを巡る採掘が始まっていますので、この奇妙な動きについても簡単にポイントを紹介したいと思います(3,583文字)。 =================================== 米金融緩和長期化観測が再浮上、これで金価格は再び上昇できるのか? =================================== インド政府機関の考古学調査研究所(ASI)は10月18日、同国北部Uttar Pradeshの宮殿跡地で発掘を開始した。同地の有名な占い師Shobhan Sarkar氏の夢にかつての統治者が現れ、「宮殿跡地に1,000トンの金塊が埋まっている」と告げたことを受けて、同氏がシン首相やインド中央銀行に対して、「隠された財宝」である金を発掘して政府財源へ充てるように進言したことを受けての措置である。 ASIからは既に12人の調査員が派遣されており、これから約1ヶ月間をかけて宮殿の発掘を行う予定になっている。現地で監督を行っているDeepak Chaudhary氏は、「地下20メートル付近で発掘機械に何らかの人工物がぶつかった」と期待を持たせる報告を行っており、仮に占い師の「お告げ」通りに1,000トンもの金塊が発見されると、インド国家財政にとっては天の恵みになるのは間違いない。 現在、インド政府は巨額の金輸入による財政・経常赤字に苦しんでいるが、逆にその金が逼迫化した国家財政を救う可能性が浮上しているのである。現在の金価格で計算すると、金1,000トンは日本円で約4兆1,500億円となり、インド国家予算の15%に相当する巨額の資金を手に入れたのと同義である。… … …(記事全文4,770文字)
