□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年10月16日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。米議会は未だ連邦債務上限交渉で合意に達することができず、格付会社フィッチなどは「AAA」格付けを見直す可能性を警告しています。一方、薄商いの中で金価格はダウントレンドを継続しており、未だ「安全資産」の観点からは買いが入らない情勢です。現在の金相場を取り巻く投資環境と、今後の金価格の考え方について解説します(3,916文字)。 =================================== 米連邦債務上限の期限切れ前夜、年末に向けての金価格の考え方 =================================== 米議会で連邦債務の法定上限引き上げ協議は難航しているが、内外の金価格はじり安傾向を維持しており、特に「安全資産」としての観点から買いが膨らむような動きは確認できていない。日々の値動きを振り返れば、財政協議の難航が伝わると買いが入る場面が全く見られない訳ではないものの、トレンドとしては下向きと評価せざるを得ない状況が続いている。 COMEX金先物相場は、6月28日の1オンス=1,179.40ドルをボトムに8月28日の1,434.00ドルまで急伸したが、直近の10月15日安値は1,251.00ドルまで値位置を切り下げており、7月10日以来の安値を更新している。TOCOM金先物相場も、9月4日の1グラム=4,532円を戻り高値に4,000円の節目割れを試す展開になっており、こちらは8月8日以来の安値を更新している。 リスク資産の代表格である株価が上がっても下がっても、金相場は売られている。少なくともこの問題に関しては、投機資金の退避場所としてのいわゆるセーフへブンとしての役割は果たせていないことは明らかである。当初は、「リスク回避の流れで金相場でさえも売られた」といった解説も多く見受けられた。確かに、最近の金相場はリスク投資環境が著しく悪化すると、安全資産のフローから買われる代わりに、リスク資産のフローから売られる場面が頻繁に見受けられる。ただ、最近の株価が戻り歩調を形成しているのに逆行して金価格が軟化しているのを見る限りは、誤った分析だったと評価すべきだろう。… … …(記事全文4,958文字)
