□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年10月9日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。南アフリカのプラチナ供給環境を中心に、最近のプラチナ相場環境を解説します。プラチナが天候相場化する論理、最近の労使環境などを取り上げます。基本的にはプラチナ需給よりも金価格との連動性が重視された相場環境が続いていますが、再びプラチナ独自の論理で価格形成が進むのかが試される局面になっています(3,368文字)。 =================================== 南アフリカ共和国の異常気象で、プラチナ供給が不足するという議論 =================================== プラチナ市場で、南アフリカの異常気象に対する関心が高まっている。通常、コモディティ市場で「異常気象」と言われれば、農産物生産への影響が真っ先にイメージされるのが普通だろう。 昨年は、米国層地帯で半世紀ぶりとも言われる歴史的な旱魃被害が発生したことで、大豆やトウモロコシなどの穀物相場が急騰したことは記憶に新しい。遺伝子組み換え技術や生産管理技術の発展を受けて、従来との比較では農産物生産は天候障害の影響を受けづらくなっていることは間違いない。しかし、依然として農産物の生産水準を決定する上で、気象環境が極めて重要な決定因子であることには何ら変化が生じておらず、いわゆる「天候相場」という季節トレンドは未だ健在である。 一方、通常だとプラチナ供給において気象環境が注目されることは殆どない。プラチナ供給においては、労働生産性や新規鉱区の開発状況、そして需要動向の方が決定的に重要なため、気象環境でプラチナ供給水準が大きく変化する例は余り存在しないためだ。… … …(記事全文4,279文字)
