□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年10月2日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場の軟調地合が続いています。米連邦債務上限問題の影響が指摘されていますが、需給動向を中心に現状と今後の展望を考察します。余り報道されなくなってきたリビア原油生産の最近状況、今後の石油需給のポイントなどを中心に検証しています。また、ロンドンの会議でOPECバドリ事務局長が何を語り、それが何を意味するのかなども紹介します(3,443文字)。 =================================== 原油価格は2ヶ月ぶりの安値更新、米債務問題を無視しても下値不安あり =================================== NYMEX原油先物相場は、8月28日の1バレル=112.24ドルをピークに、直近10月1日の終値では102.04ドルまで値位置を切り下げている。地政学的リスクのプレミアム剥落が進む一方で、米連邦債務上限問題に伴うリスク回避の流れも加わった形になったことで、7月5日以来の安値を更新している。 今年半ば以降の原油相場を振り返ってみれば、上期の85~100ドルを中心としたレンジが、エジプトの内乱を受けて一気に100~110ドルまで切り上がり、その後はエジプトの内乱一服と前後してシリアの化学兵器使用問題、リビアの原油輸出トラブルと、3ヶ月近くにわたって地政学的リスクが価格形成の主導権を握ってきた。 しかし、シリアとリビア情勢が沈静化に向かう一方、この二つの後に続くような地政学的リスク関連のイベントが見られない中、明らかに7月以降の高騰相場に対する修整局面を迎えている。既に直近高値からは10ドルを超える値下がりになっているが、取組高の減少傾向には変化が見られず、押し目買いを入れるような動きも確認できない。出来高も低迷状態が続いており、約2ヶ月ぶりの安値ながらも投資需要を喚起することには失敗している。… … …(記事全文4,532文字)
