□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年9月27日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油価格を少し長期的な視点から検証してみます。地政学的リスクを背景とした高騰相場は一服しましたが、今後はどのような相場展開が想定されるのかを検証します。既に短期調整リスクについては何度か指摘していますので、年末、更には来年に向けての原油価格を考えるポイントを紹介します。8月の原油市場で本当に重要だったのは、リビアやシリアの原油供給環境を巡るゴタゴタではありません。余り一般メディアでは取り上げられていない視線ですが、原油市場が本当に注目していることを解説します(3,398文字)。 =================================== 地政学的リスクの高騰相場一服も、原油相場の高止まりが予測される理由 =================================== 7月にはエジプト、8月にはシリアとリビアと、北アフリカ・中東地区の地政学的リスクを背景に高騰を続けてきた原油相場であるが、漸く上昇圧力に一服感が強まり、9月下旬は逆にネガティブ材料が目立つ状況になっている。 エジプトの内乱というと既に遠い過去のような話になってしまっているが、これがテーマ化される前の6月レンジは1バレル=90~100ドル水準である。地政学的リスクのプレミアム剥落が進むのであれば、8月28日高値112.24ドルを上抜いていくようなシナリオを描くことは困難であり、一相場が終わったとの見方が買い方ファンドにポジション調整を迫っているのが現状である。 もちろん、エジプトの内乱が再発する可能性、シリアの化学兵器使用問題が暴走を始める可能性、リビア産原油の供給トラブルが拡大する可能性に加えて、イスラエルやイラン情勢など、これまでには必ずしも注目されていなかった地政学的リスクが浮上する可能性までは否定できない。この地域の根本的な問題解決は何も行われていないため、様々な地政学的リスクのパズルを組み合わせることが可能な状況は変化がなく、長期にわたって火種はくすぶり続けることになる。ただ、その程度に関しては当然に波があり、今はプレミアム剥落の時期を迎えているということである。… … …(記事全文4,509文字)
