□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年9月11日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。中国経済に対する評価の改善がコモディティ市況を押し上げており、強気予測が目立ち始めています。特に非鉄金属相場の注目度が高くなっていますが、原油相場はシリア情勢に一喜一憂する不安定な展開になっており、コモディティ高の流れに乗って更に値位置を切り上げることが可能なのか、議論が交錯しています。そこで最近の中国経済指標や、それに対する投資銀行の評価などを確認した上で、原油相場を取り巻く最新環境を解説します。OPEC月報の読み解きが中心になっています(3,294文字)。 =================================== OPECが、リビアの原油供給トラブルでも供給は十分と判断している理由 =================================== 中国国家統計局が発表した8月の鉱工業生産は前年同月比+10.4%となり、昨年12月以来、6ヶ月ぶりに二桁の拡大となった。6月には一時+8.9%まで減速していたものの、7月には+9.7%まで切り返し、8月には改めて成長ペースを拡大させたことが窺える数値になっている。 中国経済の成長は今年に入ってから2四半期連続で減速していたが、8月は輸出が前年同月比+7.2%(7月は+5.1%)に達するなど成長加速の兆候が増えている。6月はシャドーバンキング(影の銀行)対策に象徴される金融市場の流動性逼迫が強く警戒されたが、実際の金融規制強化は当初想定されていた程に強固なものになっていないことや、中小企業向け減税、鉄道事業への追加支出などの景気刺激策が功を奏して、短期的には目覚しい回復傾向が示されている。 李克強首相が講じたいわゆる「リコノミクス」が、早くも景気減速に歯止めを掛けた可能性が浮上しており、工業用素材を中心としたコモディティ市場に対しては追い風が吹いている。… … …(記事全文4,508文字)
