□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年9月5日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。米国の一部地域では季節外れの熱波が続いており、空調用エネルギー需要拡大の思惑から天然ガス相場が強含んでいます。一方、8月に急騰していた穀物相場はここにきてトウモロコシ相場を中心に調整圧力が強まるなど、不安定な値動きになっています。1週間後にUSDA9月需給報告の発表を控えていますが、トウモロコシ需給の現状と今後の相場展開などを中心に検証してみます。また、トウモロコシ市場における中国の新たな動きについても、簡単に報告します(3,543文字)。 =================================== 早くも天候相場終了? 在庫率から考えるトウモロコシ相場の適正水準 =================================== トウモロコシ相場が再び軟化し始めている。CBOTトウモロコシ先物相場12月限は、8月26日の1Bu=508.25セントをピークに、9月4日終値では469.50セントまで値位置を切り下げており、8月23日以来の約2週間ぶりの安値を更新している。 米穀倉地帯では引き続き熱波が観測されており、いわゆるホット・アンド・ドライ(高温・乾燥)型の気象環境になっている。7月までは適温・適雨という理想的な生育環境が実現し、生育地では昨年に大規模旱魃に見舞われた当時とは全く異なる風景が報告されていた。このため、「今年は天候障害を回避できた」との安心感が広がり始めていたが、8月中旬以降は遅ればせながらホット・アンド・ドライに見舞われていることで、生産高見通しが下方修正を迫られ易くなっている。 分かり易い指標が、米農務省(USDA)が毎週月曜日の引け後に発表している作況報告になるが、一般に良好な生育環境とされる「優(Excellent)」と「良(Good)」を合計した比率は、8月11日時点の64%をピークに、18日61%、25日59%と低下し、直近の9月1日時点では56%に留まっている。単純計算で、高イールドが期待できる面積が8%減少したとの理解で良いだろう。… … …(記事全文4,788文字)
