□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年8月1日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。7月下旬の金市場はFOMC待ちで方向感に乏しい展開が続いてきましたが、実際のFOMCではどのような議論が展開され、それが金価格見通しに及ぼす影響を解説します。また、イングランド銀行が30日に公開した秘密文書の内容についても、簡単に紹介します。相場には殆ど関係ありませんが、金価格の歴史に新たなページが刻まれています(3,220文字)。 =================================== FOMCは決め手難の内容に、今後も経済指標から緩和策縮小の時期を探る =================================== イングランド銀行(英中央銀行)が7月30日公開した内部文書で、ナチス・ドイツがチェコスロバキアから略奪した金塊の売却にイングランド銀行が協力していたことが明らかにされた。PDFで全10枚の文書だが、そこには1939年3月に現在の価値で7億3,640万ポンド(当時は560万ポンド)相当の金塊について、国際決算銀行(BIS)のチェコスロバキア中央銀行の口座から、ドイツ帝国銀行の口座に移管し、更には売却する際に、イングランド銀行が積極的な役割を果たしていたことが記されている。 BISは第一次世界大戦で敗れたドイツの戦後賠償処理を主目的に設立されたが、第二次世界大戦中にはナチス・ドイツから各国から略奪してきた金の保管や戦費調達において積極的な役割を果たしていた。このため、戦後にはBIS廃止論も浮上するなど、ナチス・ドイツとの協力関係はBISの暗部として広く知られていた。しかし、こうした金塊の輸送・売却においてはイングランド銀行が仲介役だったことが今回公開された秘密文書で明らかになった新たな事実である。… … …(記事全文4,297文字)
