□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年7月11日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。WTI原油相場が急伸しています。引き続きエジプトの地政学的リスクが注目されていますが、それに加えてWTI原油独自の需給要因が新たな相場押し上げ要因として機能しています。他油種に対して割安だったWTI原油が国際標準価格に近づいている背景を読み解きます。また、最新の米ガソリン需給動向についても簡単に解説します(4,255文字)。 =================================== 自動車燃費改善でガソリン需要は落ち込むのか? WTI原油急騰の構図 =================================== NYMEX原油先物相場は7月10日終値が1バレル=106.52ドルに達し、1年3ヶ月ぶりの高値を更新している。昨年後半に加速した石油版シェール革命を受けて原油高の時代は終わったとの指摘も多く耳にする機会が増えていたが、今年の原油価格は総じて堅調に推移しており、昨年高値110.55ドル(2月26日)を突破する可能性も否定できない状況になりつつある。安い原油(Cheap Oil)の時代を迎えるには、まだ多くの時間が要求されそうだ。 こうした原油高の背景としては、直接的には、引き続きエジプトの政情不安が強力なサポート要因であることは間違いない。エジプトでは事実上の軍事クーデータを経て暫定政権樹立の動きが加速しており、早ければ年内にも国民投票を実施して民意に基づいた政治体制の再構築を行う方向で動いている。… … …(記事全文5,472文字)
