□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年4月2日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。ドル建て金価格は方向性に乏しい展開が続いていますが、この機会に北朝鮮情勢が金価格に及ぼす影響について考えてみたいと思います。「地政学的リスク」と簡単に言われますが、最近の金価格は軍事的な脅威に余り反応しなくなっています。「有事の金買い」は過去の話という指摘も多く聞かれますが、この問題をどのように考えれば良いのか、少し通常とは違った見方を紹介します。また、併せて1~3月期の価格動向についても、通貨価値の視点から簡単にポイントを紹介します(3,366文字)。 =================================== 北朝鮮という地政学的リスクの考え方、膠着化するドル建て金相場 =================================== 2013年1~3月期(第1四半期)のCOMEX金先物相場は、前期比-80.10ドル(-4.8%)の軟調地合になった。1月から2月上旬にかけてこそ1,650~1,700ドル水準を維持していたが、2月下旬には米金融緩和政策の早期修正観測から急落し、同21日には一時1,554.30ドルまで急落している。その後はキプロス情勢を巡る混乱もあって1,600ドル台を回復するも、昨年末の1,675.80ドルは大きく下回っており、「13年連続の上昇相場」実現に向けて早くも黄信号が灯り始めている。四半期ベースでは、昨年10~12月期(第3四半期)も98.10ドル(5.5%)の急落となっており、半年で累計178.20ドルの急落となった計算になる。 一方、東京の円建て金相場は、同じく1~3月期に前期比+214円(+4.6%)の4,848円となり、ドル建て金相場の下落率とほぼ同じ上昇率を達成したことが確認できる。これこそがまさに円安効果であり、円建て金価格に対するドル/円相場のインパクトが如何に大きなものであるかが再認識されよう。仮に今年に入ってからの円安効果が存在しなければ、理論上の円建て金相場は4,413円ということになる。現在よりも435円安い値位置で取引されている計算になる。… … …(記事全文4,348文字)
