□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年3月14日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。3月の国際原油市場では、WTI原油が戻り歩調を見せる一方、ブレント原油は下値切り下げ傾向が続いています。両油種のトレンドが完全に正反対になる珍しい現象ですが、その背景を需給要因から読み解きます。特にブレント原油の方に焦点を当てた分析になります。また、IEA月報を手掛かりに、現在の相場環境と今後の展望も考察します(3,347文字)。 =================================== WTI原油の戻り圧力・ブレント原油の一段安、相反する動きを読み解く =================================== 3月の国際原油市場では、WTI原油相場が緩やかな戻り歩調を形成する一方、ブレント原油相場の軟調地合が続いていることで、ブレント・WTI原油のスプレッドは縮小傾向を強めている。2月は概ね20~22ドルのレンジで推移していたが、3月13日終値では16.00ドルに留まっており、過去6週間で最小幅になっている。これは、シーウェイ・パイプラインの送油能力増強期待でWTI原油の受け渡し需給が改善するとの見方が広がっていた1月当時と同じレベルまで、ブレント・WTI原油スプレッドが縮小していることを意味する。 過去にも両油種のスプレッドは激しい変動を見せているが、通常は相場の方向性そのものが180度逆方向になることは珍しい。上昇ペース、下落ペースの違いからスプレッドは変動するものの、一方の油種が上昇する中で他方の油種が下落するという現象が数週間単位で持続することは殆どない。このため現在は、WTI原油高とブレント原油安のどちらが国際需給動向を反映しているのかが、興味深いポイントになっている。… … …(記事全文4,362文字)
