□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年3月13日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。南アフリカの石炭鉱山でストライキの動きが急速に拡大しています。一見すると、これは貴金属相場に特に影響の内容に思われる動きですが、実はある項目を間に挟みこむと、石炭供給トラブルがプラチナ供給トラブルに直結しかねない極めて危険な状況にあることが確認できます。まだマーケットやメディアでは殆ど話題になっていないテーマであり、今回のレポート内容は先走りし過ぎの可能性もありますが、リスクが顕在化した際のインパクトが余りに大きいため、早めに解説をしておきたいと思います。仮に杞憂に終わったとしても、プラチナ相場の視点から石炭産業をどのように考えれば良いのか、基本的な考え方を習得しておくことは有効でしょう(3,097文字)。 =================================== 石炭とプラチナを結ぶ糸、南アの石炭鉱山で大規模ストライキが展開中 =================================== NYMEXプラチナ先物相場は、3月4日の1,564.00ドルをボトムに、足元では1,600ドルの節目水準まで切り返し、2月27日以来となる2週間ぶりの高値を更新している。特にプラチナ 需給見通しに大きな修正を迫るような動きがあった訳ではないものの、2月に高値1,744.50ドルから150ドル幅の急落を招いた主因である金相場の下値切り下げ傾向が一服したことで、改めてロングポジションを構築する動きが広がり始めている模様だ。依然として上値追いには慎重姿勢が見られるが、金価格が1,550~1,600ドルのレンジに留まる中で、プラチナ価格の1,600ドル割れには割安感が強く、安値是正の動きが強まり始めている。 内部要因的には、NYMEXプラチナ先物市場における大口投機筋の玉整理が十分に進んだことで、改めて「買える相場」になっている影響も大きいとみている。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、大口投機筋(Non-Commercials)のネットロング(買い越し枚数)は、2月12日に過去最高となる5万1,138枚を記録している。しかし、その後は19日が4万8,748枚、26日が4万1,404枚、3月5日が3万9,158枚まで減少しており、1月18日以来の低水準に留まっている。昨年の南アフリカの大規模ストライキ発生後には、概ね3万5,000枚前後でポジション調整一巡と判断される傾向が強く、買い方の損益確定の動きが一巡したことも、内部要因からプラチナ相場の底入れを促した可能性が高い。… … …(記事全文4,398文字)
