□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年2月28日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場の現状分析と展望です。2月前半まで急騰していた原油相場が、2月下旬には突如軟化し始めました。一般的には米緩和期待の後退、欧州債務リスクといった投資環境のネガティブ効果が注目されていますが、石油需給の観点から2月の原油相場を再評価します。特に、今年はブレント原油相場の急騰・急落が目立ちますが、その背景を読み解きます。また、シェール革命についてのマクロ評価についても簡単に行います(3,444文字)。 =================================== イラン制裁と欧韓FTA効果の影響分析、北海油田の需給変動が拡大する =================================== NYMEX原油先物相場は、2月前半こそ95~98ドルをコアレンジとした高値圏で保ち合う展開になったが、足元では概ね92~94ドルのレンジまで値位置を切り下げている。ICEブレント原油先物相場も、2月中旬にかけては117~118ドル水準での取引になっていたが、27日終値では111.87ドルまで値位置を切り下げており、下値切り下げ傾向が確認できる。 原油相場が値位置を切り下げた直接のきっかけは、金相場の急落要因と同様に米金融政策見通しがタカ派(=引き締め)方向に修正されていることだと解説されている。21日のNYMEX原油相場は前日比-2.38ドルの92.84ドルと急落したが、これは前日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(1月29~30日開催分)において、米量的緩和政策の早期縮小・停止を巡る議論が活発化したことが背景にある。概ね事前に予測されていた通りの内容だったとは言え、緩和政策を一段と進めることの効果とリスクを巡る議論で当局者の意見が割れる中、金融政策面からの資産効果押し上げ効果が徐々に後退するとの懸念が広がったのは当然とも言える。… … …(記事全文4,616文字)
