□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年2月22日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。WTI原油は90ドル台中盤から後半のボックスを下抜けし、下値を切り下げました。直接的には前日に取り上げた金相場急落の影響が大きい所ですが、マーケットではもう少しマクロな視点から原油市場における買いポジションの調整に動いています。何が現在の原油市場で材料視されているのか、金価格動向との比較、米原油需給動向、IEA月報の意味などについて分析します。最近の軟調地合は、原油需給というよりも投資環境の変化に反応したものと考えていますので、そのロジックの紹介になります(4,001文字)。 =================================== 原油開発プロジェクトが遅れるも、原油高による欧州リスク再発も怖い =================================== 原油相場が軟化している。NYMEX原油先物相場は約1ヶ月にわたって95.00~98.00ドルをコアレンジとした展開を続けてきたが、2月21日終値は92.84ドルまで切り下がっており、終値ベースとしては昨年12月31日以来の安値を更新している。先週に120ドルの大台乗せを窺っていたICEブレント原油先物相場も、21日終値は113.53ドルとなっており、こちらは1月29日以来の安値更新となっている。 とは言っても、国際石油需給見通しに何か大きな変化が生じた訳ではない。石油輸出国機構(OPEC)の生産調整は継続する一方、需要見通しの改善傾向は維持されており、純粋に石油需給のみを考えれば、WTI原油で95~100ドル、ブレント原油で115~120ドルといった価格水準に割高感や過熱感を見出すことは難しい。… … …(記事全文5,331文字)
