□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年2月7日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。白金価格の高騰がメディアでも大きく取り上げられるようになっていますが、今回は少し趣向を変えてパラジウム相場を取り上げてみます。基本的なポイントはこれまでも何度か解説していますが、PGM相場の置かれている現状、ロシアや南アフリカを巡る最新動向、上昇シナリオ・下落シナリオの検証などを行います。短期的には白金相場の方が良好なパフォーマンスが続くと考えていますが、上昇相場の持続性と言う意味では、パラジウム需給の方が厳しい見通しにあると言うことも可能でしょう(4,033文字)。 =================================== プラチナ価格高騰の影に隠れているが、パラジウム相場も高騰している =================================== 白金系貴金属(PGM)相場の高騰が話題になっている。昨年末から2月7日終値までの値動きを振り返ると、東京白金は1グラム=4,314円から5,208円まで894円(20.7%)、パラジウムは1,976円から2,310円まで334円(16.9%)のそれぞれ急伸地合になっている。 もちろん急激な円安の影響も大きいが、NYMEX白金先物相場も6月終値時点で昨年末の1オンス=1,542.40ドルから1,736.50ドルまで194.10ドル(12.6%)、パラジウムも703.35ドルから764.80ドルまで61.45ドル(8.7%)の急騰地合になっている。この内外の上昇率の違いが円安効果であり、東京白金先物相場の上昇要因を分析すると、白金の独自要因で+12.6%、円安要因で+8.1%というのが正確な数値となる。仮に円安圧力が収束に向かっても、PGM相場の上昇地合を否定するのは容易なことではないことが良く理解できよう。… … …(記事全文5,311文字)
