■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.960 <960号増刊:金と基軸通貨:歴史的な展開と今後の予想(3)> 2018年09月16日:ドル信用の裏付けは中国と日本のドル買い ウェブで読む:https://foomii.com/00023/2018091712300048478 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。2回お送りした「金と基軸通貨」について、質問が寄せられています。他の方々にも共通すると考え、増刊号を発刊して、考えを深めます。1つの感想の裏に、100倍、数百倍の同じものがあることは、経験から分かっています。 (1)まず「基軸通貨」について、なぜ論考がマレなのか(あるいはないのか)という点です。確かに、経済問題の基礎にこの問題があるのに、不思議なことです。 (2)二番目は、ドイツがどんな方法で、なぜドル通貨圏から離脱したのかということです。エッセー風に書きます。 ■1.原理的な「基軸通貨論」がほとんど書かれない理由 ▼通貨の信用論は見かけない 基軸通貨の前に、実は、通貨(マネー)が信用される根源についての考察も少ない。経済学には「ペーパーマネーの信用がどう得られるかの論」はありません。このため、世界でもっとも信用の厚い通貨とされている基軸通貨論もない。他の人が信用するから「信用する」というメビウスの輪のような循環論しかないのです。 【信用通貨(ペーパーマネー)の信用は、どこに由来するのか】 1971年に、戦後の金交換制を離れたドルの信用の根源は、米国の財政信用です。財政信用とは、国債の信用であり、国債価格を下げる財政赤字は、縮小していくという期待です。 これを経済学風に言うと、国民からの負債である政府国債の信用とは、国債の価値が、将来も下がらず(高いインフレ率を招かず)、約束した金利の支払いが行われ、全額が、10年後にも価値の変わらない通貨で償還されるという将来への信頼のことです。 【財政信用は国債の信用であり、それが通貨の信用である】… … …(記事全文10,477文字)
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吉田繁治 (経営コンサルタント )